私の職場は、商業施設の売上管理。各ショップの日々の売上をチェックしている。その店の中に、ロレックス専門店がある。「すみません、書類が提出されてないようなんですが…」「まじっすか!」。ええ、まじっすよ。そんな会話を電話で交わした後、やってくるのは、いかにも今ドキの若いお兄ちゃん。すんませーん。中学生が宿題出すの忘れてました、というときのような、情ない顔で書類を差し出す。お疲れ様です、と受け取ると「これで大丈夫ですか?」。大丈夫ですよ、というとあざーっす、とでもいうように、ぺこっと頭を下げて帰っていった。その後の私たちの会話。「ロレックスって、高いよねえ」「100万とかするよね」「今の人に100万とか払うの?」「…」そんな彼は、今日もロレックスを売っています。