いま、予備校の代名詞、マスプロ教育の代名詞だった代ゼミは、いいところを残しながら、少しずつ変わっています。そのひとつの試みが、パーフェクTV(衛星デジタル放送)で、家にいながらプロの名講義が受けられる、というものです。そんなことを受験生のお父さんお母さんが聞くと、「久しぶりに見てみたいなあ」、「見てみたいわ」などといったリアクションを示すかも知れません。そうです。代ゼミは、合格と同じく、受験生の青春の1ページをプロデュースする予備校でした。残念ながら、お父さん、お母さんが受けた、かつての先生は引退されたかもしれませんが。いまもむかしも、代ゼミでは、受験生を熱くする講義が展開されています。こうしたところが、いまでも変わらない、代ゼミのいいところです。まず、より広い層にアピールする講師のスター性が挙げられます。スター性といっても外見やトークばかりではありません。しっかりとした方法論と、受験に対する並々ならぬ情熱があってこそ、人気は維持できるのです。ただし、方法論だけなら、参考書にでもすればよさそうなものですが、これだけマスターしても、多くの受験生は受験勉強を継続できません。勉強に向かうモチベーション(動機づけ)が必要なのです。
実行してもらいたいことがある。宿題は、その日に習った内容を定着させるために出されることが多いはずだから、帰ったらすぐするのが理想的である。すなわち、習った内容を覚えているうちに宿題をすれば、その内容が確かに記憶されるので、こんな効率のよい学習法は他にない。その日のうちにすれば三十分でできる宿題を、一週間後にすると倍の一時間もかかる。早い時期に復習をするということは、時間の節約になることを忘れないでほしい。内申書の点数を伸ばそうと思ったら、教科書とサブノートを使って復習中心にやっていけば、必ず成功するであろう。あれもこれもと、いろいろな参考書に手を出すよりも、教科書と一冊の参考書を勣底的に利用することをお勧めする。
予備校や塾を含めた私学の先生に比べ、公立学校の先生はぬるま湯につかっている。極端にいえば、安定した身分に胡座をかいているに等しく、教える技術を磨く職業意識は希薄になりがち、そう指摘しました。公私校を対比した場合の一般論としての話で、公立のすべてがそうなのではありません。なかには、校長をはじめ教師が一丸となって受験を応援し、抜群の進学成果をあげている公立校があります。また、公立校は一学級三十人から四十人の児童・生徒を対象に、一斉授業を進めなければならないのも事実です。そのために、指導の照準を学力が「中ぐらい」の子供に合わせて、授業が進められ、結果として上位と下位の子供は置き去りにせざるを得ない実態も否めません。結果、どうしても授業の密度は中途半端になりがちです。そのジレンマに文部科学省や全国の教育委員会が、ここに来て、公立学校復権をめざして次々と改革に取り組んでいるのです。成果のほどは未知数ですが、改革案の中でも「学力別クラス編成」は大変有効な解決方法になる、といえます。