両替商は交換の手数料でもうけるが、小判一両を銀などに替える手数料を切賃、逆に銀などを金に交換してもらう手数料を打賃といった。現在では、銀行も両替手数料をとるところが多いが、もともと、銀行のルーツは、こうした商売だったのである。やがて、両替商は年利18パーセントくらいで貸付業務もはじめた。大坂では、お金が入ると両替商に預け、信用をつくりあげてお金を借りていたという。利息は月利1・5パーセントくらいだった。江戸では、幕府の御用達となり、公金をおもに預金として預かっていた。世界に目を向けると17世紀のイギリスにはお金を預かり、貸し出しをおこなうゴールドスミスという金細工商が登場し、手形を発行しはじめた。その手形が発達して紙幣になったといわれている。そして1694年には、世界初の中央銀行「イングランド銀行」が誕生している。日本に銀行が誕生したのは、明治に入ってからである。
漢方薬は私たちの生活の中に根づいています。効き目は温和で、かつ副作用が少ないということが、多くの服用者をもつ理由となっています。しかし、漢方薬と健康食品は明らかに違います。漢方薬は「医薬品」ですが、健康食品はあくまでも「食品」です。漢方薬と漢方薬的イメージの健康食品は峻別しなければなりません。漢字を使ったネーミングや挿し絵などで、いかにも漢方薬的なイメージづくりをしている健康食品もありますが、これらもしょせん「食品」であることを忘れてはいけません。「食品」である以上、医薬品的な効能・効果を表示することは薬事法で禁じられています。そもそもその効能・効果についてもまだ科学的に証明できない商品が数多く市場に出回っているのです。そうした製品に過大な期待をすることに無理があることを知るべきです。
座布団には、正面があります。座布団の四つの辺のうち、一辺には縫い目がありません。それは長方形の布を二つ折りにし、三辺を縫い合わせて作るからです。その「縫い目のない一辺」を「輪」と呼び、座布団の「正面(前)」にあたります。座布団を敷くときは、輪の部分がお客様のひざの部分にくるようにセッティングします。つまり、縫い目のない部分はテーブル側にくるのです。お客様を迎えるときには、注意しましょう。座布団カバーでおおってある場合は、ファスナーのついていないほうを「正面(前)」として使います。つまり、座る人から見ると、ファスナーは手前側になるわけです。また、中央のとじ糸が関西式の「人」形の場合、「人」の字の上にあたるほうが「正面(前)」です。一流の料亭やきちんとした和食の店では、座布団は正しく正面がそろえてあります。そして、座布団の周囲をピンと張り伸ばし、まっすぐに等間隔で並べるという、きちんとした敷き方をしています。こうしたところからも、上級の店であるかどうかがうかがえます。ところで、先ほども述べましたとおり、座布団は「正方形」と思っている人が多いようですが、正確には真四角ではありません。片方が少し長い長方形になっています。判型にはいくつか種類がありますが、現在は五五×五九センチ(銘仙判が多く使われています。ちなみに、座布団の数え方は、関東と関西では異なります。関東では「枚」、関西では「畳」と数えます)。